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耳で読む ヘッセ 愛の童話 5 「アウグスツス」 2/4 -聴きものがたり [ヘッセ愛の童話]

さて、アウグスツスは他の子どもたちのように成長した。
明るい元気な目をした、かわいいブロンドの少年で、母親に甘やかされ、どこへ行っても好かれた。
エリーザベト夫人はいくらもたたないうちにもう、洗礼日の願いがこの子の身に実現されて行くのに気づいた。
何せ、この子が、歩けるようになり、小路やよその人たちの所に行ける年ごろになると、だれでもが、めったにないほどかわいくて、人みしりをしない、利口な子だと思い、だれでもが彼に手をさしのべ、目の中をのぞき、好意を示すのだった。
若い母親たちは彼にほほえみかけ、年とったおばさんたちはリンゴをくれた。
彼がどこかでいたずらをしても、彼がしたのだとは、だれも信じなかった。
たとえ彼のしたことが否定できない場合でも、みんな肩をすくめて、「あんないい子は、何をしたって全く悪くはとれないよ」と言った。
・・・・・



耳で読む ヘッセ 愛の童話 5 「アウグスツス」 2/4 -聴きものがたり

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