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耳で読む ヘッセ 愛の童話 4 「アウグスツス」 1/4 -聴きものがたり [ヘッセ愛の童話]

モストアッケル通りに、ひとりの若い女が住んでいた。
ある不幸のため、結婚後まもなく夫を失って、今は貧しく、寄るべなく小さいひと間にすわって、父のない子となる身の上の子どもの生まれるのを待っていた。
彼女は全くひとりぽっちだったので、彼女の考えることといえば、いつも、待ち受けられる子どものことを離れたことがなく、彼女がこの子どものために考え出し、願い、夢みなかったような、美しいこと、輝かしいこと、うらやむべきことは、ないくらいであった。
窓に鏡ガラスをつけ、庭に噴水のある石造の家であったら、子どもにとってはまず申し分ない、と思われた。
だが、子どもの将来となると、少なくとも大学教授か、王さまにならねばならなかった。
・・・・・



耳で読む ヘッセ 愛の童話 4 「アウグスツス」 1/4 -聴きものがたり

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